TAIYO YUDEN

キャリアパス

周囲の温かさが後押ししてくれる
だから、未知の領域へ踏み込める

開発研究所 材料開発部 (取材時)
2001年入社
工学部 物質工学科卒

MY JOB

ナノレベルの微細な世界での最先端技術を追求する

世界でトップレベルの技術力と開発力を集約した、太陽誘電の積層セラミックコンデンサ(MLCC)。2014年9月に470µFの大容量品を世界で初めて商品化し、2016年現在では1000µF実現に向け開発を進めています。それを支えるのが、ナノレベルの細かい粉体を扱う微細化技術と、サブミクロンオーダの均一な誘電体のシートを積み重ねる積層化技術です。日夜材料開発に取組み、ナノ領域に挑戦しています。

REASON for TAIYO YUDEN

自身の研究テーマと通じるナノ技術に魅了されて志望

幼い頃から実験に興味があり、小学生時代は理科の時間が待ち遠しくて仕方ありませんでした。大学では化学工学を専攻。研究テーマは、粒子の集合体である粉体の物理的性質などを調べる粉体工学でした。当時、太陽誘電と大学の研究室が協同研究を行っており、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の技術にたちまち魅了されました。ナノレベルでの設計に携わりたいと志望の意思を固めました。

CAREER

2001 入社。R&Dセンター材料開発部に配属。粉体解析業務を担当する。
2002 薄膜コンデンサの開発に携わる。
2005 第1子育児休暇を取得する。
2006 酸素センサ開発に携わる。
2009 第2子育児休暇を取得する。
2010 MLCCの解析に携わる。
2011 MLCCの材料開発に携わる。
現在 次世代MLCCに向けた小径・高機能な原材料の開発に取り組んでいる。

FUTURE

難易度の高さに四苦八苦、そして、出産で一時離脱

ナノ粒子の開発が私のメインの業務です。かつて主流だったミクロオーダーの世界とは「粉の挙動」がまったく異なり、粒子を作るためのプロセス技術も難易度の高いものが求められます。加えて、取り扱いがとてもセンシティブで神経を使うことも少なくありません。

確立された技術に基づいて新たな製品開発をするのと異なり、材料開発は基礎研究的な要素も強く、求められる目標値が実験や試作によって導き出せるかどうかは、まさにふたを開けるまでわからないことも多いのです。理論的には、ある程度の成果を見込めるような場合であったとしても、すぐにそれが実証できるわけではありません。条件やタイミングも関与してくるからです。もともと好きで入った世界ですが、目標の高さに気持ちが折れそうになることもたびたび。

加工プロセスの技術検証や確立、試作品の評価検討にも関わってくるので、実験の成功だけを目指すのではなく、製品化・量産化に向けた工程も意識しなくてはなりません。

そんな中、開発半ばであるにもかかわらず、出産時にいったん現場を去らなくてはならなかったときは気がかりでした。現在、私には子供が2人いますが、特に最初の時は不安でしかたなかったことを覚えています。

いわば、新たな材料も私にとっては、子供のようなもの。人間と同列に扱うわけではありませんが、自分にとっては思い入れがあることは事実。これまで一所懸命に育ててきた我が子を、途中で誰かに委ねなければならないような切ない思いを経験しました。

上司の温かい言葉と、周囲の気づかいに励まされ

出産後の復帰に関しても、頭を悩ませていました。果たして開発の仕事に再び戻れるものなのか、そして子育てをしながら、キャリアを重ねていけるものなのか…。

ところが、当時の上司が「できるかどうか、続けていけるかどうかは、実際にやってみてから考えましょう」とひとこと。その温かい言葉が、私を後押ししてくれただけでなく、ターニングポイントにもなりました。

出産・子育てを充電期間としてとらえよう。そして、休んでいる間にも、錆びつかないように技術情報をチェックしていこう。そう考えると、心の靄が晴れたような気がしました。

復帰後の私に対する職場の雰囲気も以前と変わらず、みんなの優しい気づかいが嬉しかったです。

「待っていてくれたんだ」と実感。改めて気づいたのは、ものづくりに取り組んでいる人たちは、人を生み育てることにも理解があるという点。他の会社は知りませんが、少なくとも当社はそういう企業風土なのでしょう。温もりのある思いが、お客様への思いにも通じているような気がしました。一緒に製品を生み出そう、そして育てていこうというスタンスの根源を垣間見たような気がします。

みんなのサポートがあり、今の私は公私ともに充実した毎日を送っています。子供たちは健やかに育っていますし、仕事のほうでは好きな分野・得意な分野を担当させてもらっています。

現在では、次世代向けMLCCの開発にも、材料開発の面から参加しており、当社の技術革新に貢献できるように励んでいます。まだ、市場にリリースされてはいませんが、自信を持ってお客様におすすめできる製品だと思います。

人との出会いが未来を変える、それが進路を選ぶ目安

振り返ってみると、入社からかなりの年月が過ぎました。自分が望む仕事をずっと続けてこられただけでなく、大いに楽しんでこられたことは、とても幸運だったと思っています。

人との出会いが自分を励まし、成長させてくれました。あらゆる意味での人間力が、この会社の魅力なんだとつくづく感じています。

これから社会に出る皆さんには、自分一人でできる仕事はないことを知っておいてほしいと思います。必ず誰かとの関わりがあり、助けられ、学ばされます。どんな人たちがその会社や職場にいるのかで、その後の人生は大きく変わるのです。

ここまでお話ししてきた内容からもおわかりいただけるように、私自身がそうでした。出産・子育てのための休暇を経たbefore・afterの違いは歴然。「理解し、支えてくれる仲間がこんなにいるんだ」と思えることが、勇気や元気の源になっているように感じます。

今後の私の目標は、世の中の常識を変える製品を、材料開発の立場から手がけていくことです。それには、これから入社される方たちのポテンシャルが大きく関係してくると思います。

私は学生時代からの専門分野をずっと歩いてきましたが、他の分野からシフトしてきた先輩や同僚から刺激を受け、多角的な見方で研究や実験に取り組むことができています。専門や専攻に関わらず「ものづくりに参加したい」「ものづくりで社会に役立ちたい」という思いをお持ちの方であれば、太陽誘電での活躍のチャンスは豊富にあります。

突拍子もないアイデアを実現するヒントは、皆さんの中にきっと秘められているはず。一緒に世界を驚かせる仕事をしませんか。