創業より開発・生産に取り組み、今も連結売上高の約半分を占めるコンデンサ事業は、太陽誘電グループの主力事業です。近年は「スーパーハイエンド商品」へのシフトを積極的に行い、高品質商品の開発・生産に注力しています。
テレビなどの民生機器向けの売上が前期に比べて減少したものの、スマートフォンなどの通信機器向け、液晶パネルなどの部品向けの売上が前期に比べて増加したことにより、売上高は前期比8.5%増の898億52百万円となりました。
積層セラミックコンデンサについて、前期に引き続き、誘電体の材料技術、薄膜・大容量化技術、超小型品生産技術などの高度化に取り組みました。また、1,000層に迫る多積層技術を開発することで、電解コンデンサ市場を置換する商品として3216サイズ(3.2mm×1.6mm)と3225サイズ(3.2mm×2.5mm)でそれぞれ220μFの量産化に成功しました。さらに、それらの技術を応用し、0603サイズ(0.6mm×0.3mm)2.2μF、1005サイズ(1.0mm×0.5mm)22μF、1608サイズ(1.6mm×0.8mm)47μFの量産を開始しました。また、0402サイズ(0.4mm×0.2mm)で0.22μFも量産準備段階に入っています。
スマートフォンやタブレット端末といった成長機器に向けて、積層セラミックコンデンサの小型大容量品や超低背品などのスーパーハイエンド商品を強化し、需要拡大に合わせた体制を整備します。
また、国内で生産しているハイエンド商品の海外展開を加速し、海外拠点の最大活用を図るとともに、国内外すべての生産拠点で高効率生産に努めます。
そして、これまでの事業領域にとらわれず、新しい分野へ積極的に進出していきます。特に、産業機器や自動車、ヘルスケア製品といった高品質市場向けの商品ラインアップを強化します。
さらに、100μF以上の大容量ゾーンにおいて、電解コンデンサ市場へ積極的に展開し、積層セラミックコンデンサ市場の拡大を促進します。
積層セラミックコンデンサ
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