Question 01 太陽誘電への入社理由
入社の決め手は就職活動中に関わった会社の方々の雰囲気
学生時代は無機化学を専攻し、チタン酸バリウムの焼結挙動に関する研究に取り組んでいました。
就職活動では、学生時代に学んだ知識を活かしたいと考え、電子部品業界を中心に無機材料の知識が活かせる企業を探していました。そんな私と太陽誘電の出会いは、京橋本社で開催されたインターンシップです。実際に自分たちでスマートフォンを分解し、自社の部品がどのように使われ、どのような構造や機能を持つのか教えていただきました。他にもいくつかインターンシップを受けてはいましたが、実物の解析という実体験を通して「他社がやらないことをやる」という実感を持たせてくれたことが非常に印象的で興味を持ったのを今でも覚えています。
最終的に入社を決めた理由は、就職活動で関わった方々の「同じ目線で意見を聞いてくれる」という雰囲気です。過去を振り返ると、たいへんな時期に周りの人々の支えがあり、今の私があると思っています。社会人になれば今まで経験したことのない困難が訪れることもあると思います。そういう時に大事なのは「人」だと思い、太陽誘電を選びました。その時感じた雰囲気は、入社後も変わっていません。

Question 02 現在の仕事内容
知的財産権は会社が成長するための重要な武器の1つ
知的財産権は、自社の技術を守り、他社との事業および製品開発の競争において重要な武器となります。太陽誘電は、歴史的に先端的な技術を開発・製品化することによって成長してきました。
私は、インダクタ事業の特許に関わる仕事全般に携わっています。業務は大きく2つあり、1つ目は、特許の出願に関連する業務です。エンジニアから提案された特許の基になる技術内容を検討し、技術競争力を維持する(技術力を強化する、技術に幅を持たせる、技術の自由度を確保する)という目的に対して適切な出願へ結び付けます。出願して終わりではありません。その後、出願した特許が特許庁の審査を通過し、権利として認められるために必要な対応を行います。2つ目は、他社の特許調査に関連する業務です。自社製品が他社の特許に抵触しないよう、他社がどのような特許を出願しているか調査します。ときにはエンジニアへ製品の仕様変更を提案したり、エンジニアとともに仕様を検討したりすることもあります。また、調査を通じて把握した他社の技術開発の動向や技術レベルから、自社が出願すべき技術や今後の開発の方向性など攻めの提案をし、インダクタ事業での技術的優位性を維持していく必要があります。

Question 03 仕事のやりがい、印象に残っている仕事
製品の立ち上げから製品化まで幅広く
特許には、製品の販売を差し止めるなど法的な効力があるため、武器にもリスクにもなり得ます。グローバルに展開する太陽誘電を取り巻く環境は変化が激しく、事業や開発の方向性も刻々と変化します。その中で、最先端の技術に触れつつ「知的財産権をどう用いればビジネスとして成功につながるか」と練り上げ遂行することで、事業に貢献できることに大きなやりがいを感じています。また、日々の業務では、開発部門や事業部との距離が近く連携することも多いため、自分がやった仕事に対してエンジニアから「ありがとう」と感謝の言葉をもらうと、ものづくりを支えているという実感を覚え、やりがいを感じます。最近では、製品立ち上げの最初から開発に入り込み、エンジニアと協力しながら必要な特許の出願や調査をやり遂げ、製品化の直前まできているものもあります。近い将来、自分が関わった製品が世に出たとき、この製品を知的財産の力で支えているのは私だと胸を張って言えることを楽しみにしています。

Question 04 仕事で大切にしていること
エンジニアとの打ち合わせはオンラインよりオフライン
仕事をする上で大切にしていることは、エンジニアとの対面での打ち合わせです。最近はWeb会議や電話会議も活発に取り入れており、その場から移動することなく打ち合わせができる利点を感じていますが、特許の内容解釈や技術内容等、お互いの理解を合わせる際には不便に感じることがあります。そんな時は、エンジニアのいる開発拠点や製造拠点に自ら赴き、対面で打ち合わせを行うことで、エンジニアとの協力関係を築いています。対面で話し合うことで、互いの考えや理解を共有でき、自分の知識を蓄えることにつながっていきます。そうした知識の蓄えは、自分の自信になります。時には、特許の内容に関して上司と意見が食い違い言い合うこともありますが、あきらめず自分の解釈や考えを伝えていくことでお互いの理解を深めることができます。

Question 05 休日の過ごし方
休日は好きなことをしてリフレッシュ!
大学卒業まで実家暮らしだったため、入社を機に一人暮らしを始めました。学生の頃と比べると自由に使える時間は減りますが、平日は仕事、休日は息抜き、とメリハリのある生活を送っています。群馬県には、世界遺産の富岡製糸場や有名な温泉街などの観光スポットがたくさんあります。旅行やスポーツ観戦が好きなので、休日は群馬県の観光スポットを訪れたり、サッカーやバスケットボールの観戦に行ったりして過ごしています。また、群馬県は自然豊かなところなので、キャンプやスキーなどさまざまなアウトドアが気軽に楽しめます。自分のおすすめスポットを探すのにドライブへ出かけてみるのも良いかもしれません。

Daily schedule
AM
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始業、メールチェック
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特許事務所と出願書類の打ち合わせ
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他社特許調査
PM
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昼食
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エンジニアとの打ち合わせ
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出願書類の内容確認
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業務進捗確認、メールチェック
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退社
Career path
- 2020年
- R&Dセンターの知的財産部に配属
入社から3ヶ月間は、製造現場を知るための工場実習を経験。その後新入社員研修を経て、知的財産部へ本配属となり、インダクタ事業の知財担当者として権利化業務を開始。 - 2024年
- 現職
Message to those currently job hunting
太陽誘電を志望される皆さんへメッセージやアドバイス
就職活動は、人生の分岐点の1つだと思います。そのため、悩むことや不安に思うことが多くあると思います。私もそうでした。そんなとき私は、研究室の友人、先輩や後輩に相談していました。不安に思う気持ちを抱え込みすぎるのは1番やってはいけないことだと思います。周りの仲間を頼って、時には頼られて、そうして全員で乗り越えてください。そうした経験は、社会人になっても活きてくると思います。皆さんが自分に合う企業に出会えることを応援しています。
