積層セラミックコンデンサなど約10,000アイテムが対応
太陽誘電株式会社(代表取締役社長執行役員:佐瀬 克也、本社:東京都中央区)は、Cadence Design Systems, Inc.(以下「ケイデンス社」)が提供する電子設計自動化(EDA、注1)ツール「OrCAD X」に、積層セラミックコンデンサを始めとした約10,000アイテムの製品データを提供し標準搭載されました。
これにより、当社電子部品の詳細な特性データを用いた回路設計やシミュレーションが容易になり、お客様の多様な設計ニーズへの対応、機器の高機能化、開発期間の短縮に貢献します。
電子機器の開発では、半導体や周辺回路の設計に加え、多数の電子部品の特性把握や選定・調整、ノイズ対策など、複雑な検討が必要です。一方、近年はスタートアップを中心に、アジャイル開発やリーン開発(注2)などの手法を用いて、短期間で製品を開発する動きが広がっています。このため、限られた開発期間の中で設計品質を確保することが課題となっています。また、開発工数の削減や小型・高効率な設計の実現のため、EDAツールが広く使用されています。EDAツールはシミュレーションを通じて、回路設計のみでなく、熱やノイズなどの影響も確認することができますが、そのためには各種電子部品の詳細な特性データを多くそろえる必要があります。
そこで当社は、積層セラミックコンデンサを始め、インダクタ、チップビーズインダクタ、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサの各種詳細データを、EDAツールの世界的ベンダーであるケイデンス社の「OrCAD X」に提供し、標準搭載されました。これにより、当社商品を使用した回路設計をスムーズに行うことができ、お客様の開発期間の短縮や多様な設計ニーズに貢献することができます。
今後も市場からのニーズに応え、さらなる掲載情報の拡充など利便性向上に貢献してまいります。
■用語解説
(注1)電子設計自動化ツール、EDA(Electronic Design Automation)
電子機器や半導体などの設計作業を支援するソフトウェアのこと。回路設計、部品配置、配線、シミュレーションなどの作業を効率化し、設計段階で回路の特性や動作を検証することができる。
(注2)アジャイル開発、リーン開発
アジャイル(Agile)とは「すばやい」、「俊敏な」という意味で、短期間で試作やテストを行い、使用感などを確認しながら改善を重ねて完成度を高めていく開発手法。
リーン(Lean)とは「痩せた」、「引き締まった」という意味で、最初に仮説を構築してその仮説を検証するのに必要最低限の製品を開発し、その反応を確認して完成度を高めていく開発手法。
■掲載情報
・OrCAD X R26.1 以上
(日本語版 OrCAD X R25.1 リリース後の Hotfix にて掲載予定)
【ケイデンスについて】
ケイデンスはAI分野とデジタルツインのマーケットリーダーであり、シリコンからシステムまでのエンジニアリング設計においてイノベーションを加速させる演算ソフトウェアのアプリケーションのパイオニアです。ケイデンスのIntelligent System Design戦略に基づくケイデンスの設計ソリューションは、ハイパースケールコンピューティング、モバイル通信、自動車、航空宇宙、産業、ライフサイエンス、ロボティクスなど、幅広い市場に対応するチップから電気機械システムまで、世界をリードする半導体およびシステム企業が次世代製品を構築するために不可欠なものです。2025年、ケイデンスはFortune誌により、「世界で最も働きがいのある企業100社」の一つに選出されました。
ケイデンスに関する詳細については Cadence | Computational Software for Intelligent System Design をご参照ください。

