太陽誘電:自動車向けパワーインダクタLCQPBシリーズを商品化

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-AEC-Q200に対応し、豊富なラインアップで設計自由度向上に貢献-

LCQPB Series

 太陽誘電株式会社(代表取締役社長執行役員:佐瀬 克也、本社:東京都中央区)は、車載用受動部品に対する認定用信頼性試験規格「AEC-Q200」(注1)に対応した 巻線フェライト系パワーインダクタ LCQPBシリーズを新たに商品化しました。
 この商品は、自動車のボディ系や情報系の電源回路であるDC-DCコンバータのチョークコイルやノイズフィルタ用途のパワーインダクタです。
 太陽誘電は、自動車向けに金属磁性体を使用したメタル系パワーインダクタLCENシリーズやLCCNシリーズ、フェライト系パワーインダクタLCXNシリーズやLCXHシリーズなどを取りそろえてきました。今回新たにLCQPBシリーズを追加することで、材料や構造などのバリエーションを増やし、お客様の設計自由度向上に貢献できると考えております。
 この商品は、2025年3月から当社海外子会社の「太陽誘電(フィリピン)」(セブ州ラプラプ市)にて量産を開始しました。当社サンプル価格は1個50円です。

 近年の自動車は、ADASに代表される電子制御化が進むことによって電源回路が増え、これらの電源回路に使用されるパワーインダクタの需要が増加しています。また、電源回路では小型化のため、設計自由度を高めて高密度実装を実現しつつ、ノイズ対策として必要な周波数ごとにさまざま特性のインダクタが求められます。
 そこで太陽誘電は、「AEC-Q200」に対応したLCQPBシリーズを新たに商品化しました。LCQPBシリーズはフレームレス構造を採用することで小型な形状を実現しました。また、当社の自動車向けインダクタにおいて、新たな商品シリーズを追加することで、材料や構造などのバリエーションを増やし、設計自由度の向上に貢献できます。
 今後も市場ニーズにマッチした商品開発に注力し、パワーインダクタのラインアップ拡充を進めていきます。

■用途
 自動車のボディ系や情報系の電源回路であるDC-DCコンバータのチョークコイルやノイズフィルタ用途。

品番 サイズ [LxW mm] 高さ [mm max.] インダクタンス値 [μH] インダクタンス許容差 [%] 定格電流*3*4 [A max.] 直流抵抗 [mΩ] (max.) 直流重畳許容電流 [Idc1*1] 温度上昇許容電流 [Idc2*2] *1 定格電流(Idc1)は、直流電流負荷時のインダクタンス変化率が30%以内となる電流値(at 20℃) *2 定格電流(Idc2)は、直流電流負荷時の自己発熱による温度上昇が40℃以下となる電流値(at 20℃) *3 定格電流値は、Idc1(max)またはIdc2(max)のどちらか低い方の直流電流値 *4 周囲温度により定格電流のディレーティングが必要です。下図を参照し使用電流のディレーティングを行ってください。
詳細な仕様は以下の当社Webサイトをご確認ください。
https://ds.yuden.co.jp/TYCOMPAS/jp/specificationSearcher?SR2=MP&Seri=BR_C&pg=1&cid=L&u=M

■用語解説
 (注1)AEC-Q200 (AEC:Automotive Electronics Council)
AEC は、米国の大手自動車・電子部品メーカが集まって作られた車載用電子部品の信頼性および認定基準の規格化のための団体。AEC-Q200 は、受動部品(コンデンサ、インダクタ等)を対象とした信頼性試験規格。

【『AEC-Q200 qualified』商品に関するお問い合わせ】
 当社の『AEC-Q200 qualified』商品は、AEC-Q200に対応した評価試験実施済み商品群になります。各商品の詳細な仕様、評価試験結果等に関しては、下記にお問い合わせください。なお、ご注文に際しては、納入仕様書の取り交わしをお願いします。

太陽誘電株式会社 営業代表 TEL:03-6757-8330

※文中に記載されているシリーズ名は、製品の種類や特性などの区分を示す品番から抜粋したもので、商品名、商標ではありません。

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