AI社会を「内から」支える、世界初の高性能MLCC
後編:商品にかける技術者の思い

基板内蔵対応 積層セラミックコンデンサ

技術者の横顔
技術者の横顔

今回お話を聞いた技術者

A.H.
営業本部 販売企画室 機器販売企画部 係長
2010年入社。部品内蔵基板の開発部門にて商品設計から量産立ち上げまでを経験。
その後、新事業推進部門を経て現在は技術営業(FAE:Field Application Engineer)としてマーケティング、拡販、技術サポートなどを行う。

A.H.

Y.M.
第一事業本部 積層コンデンサ事業部 商品開発部
2016年入社。商品開発部に所属し、1005サイズの基板内蔵対応MLCCの開発・量産を担当。

Y.M.

T.K.
第一事業本部 積層コンデンサ事業部 商品開発部
2019年入社。子会社の新潟太陽誘電へ2年間出向し、基板内蔵対応MLCCの量産立ち上げなどを行う。
現在は1608サイズのMLCCの新商品開発を担当。

T.K.
  • 部署名などはいずれも取材当時(2026年2月)のものです。

開発にあたっての課題・解決に向けて

Y.M.
基板内蔵対応MLCCは昔から量産されていましたが、従来はパソコンやスマートフォン向けのもので、AIサーバー向けに大容量タイプを開発するにあたって新しく見えてきた課題がありました。外部電極やめっきの付け方など、安定して量産するためにはどんな技術が必要か課題と一つ一つ向き合う日々です。
解決に向けて設備の設定を変え、社内の分析部門や品質保証部門などとも連携しています。またA.HさんのいるFAE部門と定例会議を行い、商品開発の進捗やお客様の反応について情報共有を行っています。我々開発部門だけで課題を解決するのではなく、様々な部門と協力しながら最先端商品の開発を行っています。

T.K.
私は新潟太陽誘電に出向していたのですが、MLCC商品の量産立ち上げではたくさんの苦労がありました。新潟太陽誘電は、玉村工場(群馬県佐波郡)で量産化した先端商品を大量生産する役割を担っています。生産性や安定性、歩留まりなどを考慮してきちんと利益が出せるものづくりを行う必要があり、物事を俯瞰的に見る重要性を痛感した経験でしたね。その経験があったからこそ、私もY.M.さんと同じく他部門・他拠点との連携を強め、何か課題が見つかった際はいち早く行動に移せるようにしています。

仕事のやりがい

A.H.
AIサーバーには、サーバーメーカーや半導体メーカー、電子部品を実装する基板メーカーなど様々な企業が水平分業で携わっています。私たちの扱う内蔵部品は基板内に埋め込む構造になるため各メーカーにとって製造難易度が高く、その分メーカーとの関係構築が非常に重要です。社内の商品開発部門のメンバーと相談しながら、お客様の問題や課題をどう噛み砕いてどう乗り越えていくかを考えて技術サポートができる点にやりがいを感じています。

Y.M.
FAEのメンバーと密にやり取りをすることでお客様からのフィードバックをすぐに知ることができるため、お客様との距離が近いことがモチベーションにつながっています。お客様からの要望をきちんと理解した上で次の行動に移せますし、責任を持って業務に向き合うことができていると感じます。

T.K.
私は商品開発を行う中で最終的な目標を決めてプロセスを組み立て、そのプロセス通りに進めた結果成功できた時にやりがいを感じますね。また、量産段階では細かな不具合が発生することも多く、その原因を突き止めて根本から解決できた時や、それによって原価低減に貢献できた時は喜びを感じ、また頑張ろう!と思えます。

技術者としての今後の目標

A.H.
より多くのお客様へ「内蔵部品と言えば太陽誘電」だと思ってもらえるよう、今後もお客様への提案に力を入れていきたいと思っています。商品のラインアップ拡充も必要なので、開発部門と一緒に商品開発を進めていきたいですね。
FAEとしては、「信頼」がすごく重要だと思っていて。昔から意識してきたことではありますが、社内でも社外でも「この人になら任せられる」と信頼されるFAEであり続けたいと思っています。AIサーバーは特に競争の激しい市場ですが、今後も全身全霊でお客様のサポートを行っていきたいと思います。

Y.M.
特にこの基板内蔵対応MLCCは様々な部門と協力しながら開発・量産を進めており、自分の中でもすごく思い入れのある商品で日々の業務に責任を持って取り組んでいます。今後も様々な課題があると思いますが、目の前の課題と真摯に向き合い着実に達成していきたいですね。

T.K.
技術者として、太陽誘電のフラグシップとなるような商品を立ち上げたいですね。私は入社4年目で新潟太陽誘電へ出向したので、比較的若い時期に生産拠点の量産体制について知ることができました。その強みを活かし、量産を意識して商品開発を行っていきたいです。
また、様々な部門と協力しながら仕事を進めていますが、最終的な技術判断はやはり我々商品開発部門の責務だと思っています。今後もその意識・責任を持って、より良い商品づくりを行っていきたいと思います。