「CEATEC AWARD 2026」の優秀賞を受賞
2026年10月に、当社が開発したソリューション「においセンシング×AIで挑む『がん』の早期発見」が、「CEATEC AWARD 2026」の優秀賞を受賞しました!
CEATEC AWARDは、日本最大級のデジタルイノベーションの展示会「CEATEC」において、特にイノベーション性の高い製品・技術・サービスに贈られる賞です。中でも優秀賞は、今後の産業・社会の発展や新たな価値の創出が期待される取り組みに授与されます。今回受賞したテーマは、日常生活の中で健康状態の変化に気付く「0次スクリーニング」という考え方のもと、尿のにおいをセンサで測定しAIで解析することで、がんのリスクをすぐに確認できるソリューションです。
今回はCEATEC AWARD受賞に貢献した4名の担当者に、受賞の喜びやこれまでの取り組みを振り返ってもらいました。
受賞の喜び
プロジェクトリーダー S.M.
今回のCEATEC AWARDは初の応募、そして初の受賞となりました。
プロジェクト発足から応募テーマの選定、デモ機の製作、プレゼン資料や動画の準備まで、チーム一丸となって様々な課題を乗り越えてきただけに、受賞の喜びと達成感もひとしおです。
においセンサ開発担当 K.S.
今回のにおいセンサ開発の出発点は、「より多くの人が気軽に健康状態を確認できる仕組みをつくれないか」という思いでした。それがこうして形になり、評価され、大変うれしく思います。
受賞はゴールではなくスタートだと考えており、本技術が社会課題の解決にどのように貢献できるかを更に追求していきたいと思っています。
「がんの0次スクリーニング」をテーマにした背景
展示・コンテンツ企画担当 M.I.
CEATEC AWARDプロジェクトをキックオフし、テーマ選定を進めていく中で、今回受賞した「がんの0次スクリーニング」というテーマのポテンシャルの高さや先行事例との差別化が明確であることが、選定の決め手となりました。
加えて今回受賞したソリューションは、開発研究所で10年以上にわたり研究開発を続けてきたテーマであり、多くの人の思いや挑戦が詰まっています。医療機関との臨床試験データの蓄積や試験機の開発を重ねてきたことで、自信を持って提案することができました。
広報担当 T.I.
テーマ選定では、技術的背景に加えて、社会に与えるインパクトも重要な評価軸でした。
日本では年間約40万人(※1)ががんで亡くなっているといわれています。一部のがんは早期に発見することで、死亡リスクの低減や治療期間の短縮が期待されますが、国が推奨するがん検診の受診率は40~50%程度(※2)にとどまっています。
そこで「がんの0次スクリーニング」というソリューションを通じて、検査技術そのものを置き換えるのではなく、「症状が出てから受診する医療」から「兆しに気付いて受診する医療」への転換を目指しました。予防医療につながる行動を促すことで、社会に大きなインパクトを与えられるのではないかと考えました。
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※1
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※2出典:(2026)国立研究開発法人国立がん研究センター
「がん検診受診率(国民生活基礎調査による推計値)」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/screening/screening.html
受賞の裏側で乗り越えた課題
においセンサ開発担当 K.S.
最も苦労した点は、においセンサの技術的な特徴だけでなく、「どのような社会課題を解決できるのか」を分かりやすく伝えることでした。技術の新規性だけでなく、社会課題の解決や将来の実用性も明確に示す必要がありました。
そのため、市場動向や競合技術を調査しながら、「がんの0次スクリーニング」というテーマが持つ社会的意義と、においセンシング技術が果たせる役割を何度も整理しました。また、限られた期間の中で応募資料の作成と展示用デモ機の準備を並行して進める必要があり、関係部門や協力会社との調整を重ねながら完成度を高めていきました。
展示・コンテンツ企画担当 M.I.
当社としてCEATEC AWARD受賞を本格的に目指す取り組みは今回が初めてであり、受賞に関する共通認識がない状態からスタートしたことに難しさを感じていました。そのため関係者との対話を重ね、審査の観点や評価のポイントに関する情報収集に努めました。得られた情報をプロジェクトメンバーへ共有しながら、においセンサの強みや他の技術との差別化ポイントが伝わるよう応募資料やPR動画へ反映していきました。
正解が見えない中、手探りで進めることは容易ではありませんでしたが、関係部門が一体となって知恵を持ち寄り、製品価値を最大限に伝える工夫を積み重ねたことが、今回の受賞につながったと感じています。
今後の展望
広報担当 T.I.
今回の受賞を通じて、においセンシング技術が持つ可能性の大きさを改めて実感しています。
においは、人間の五感の中で最もデジタル化が遅れている分野だといわれています。こうした分野で、当社の技術が新たな用途や市場を開拓する可能性があることを広く周知することは、社会的にも大きな意義があると考えています。
広報部としてもこうした挑戦を積極的に発信し、企業認知度の向上と新たな価値創出につなげていきたいと思っています。
プロジェクトリーダー S.M.
今回の優秀賞受賞は、「サステナブル・ウェルビーイングの実現へ。材料技術から社会を変えていく。」という当社のメッセージとともに、においセンシング技術の可能性や当社の技術力を広く発信する良い機会になったと感じています。
今後は実用化に向けた技術開発や検証を更に進め、社会課題の解決に貢献する「サステナブル・ウェルビーイング」の実現へと発展させていきたいと考えています。
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