監査の状況
監査等委員会監査の状況(2025年度)
組織
当社の監査等委員会は、1名の常勤監査等委員(社内)、2名の非常勤監査等委員(社外)の合計3名で構成されており、監査等委員会の委員長は社外取締役監査等委員が務めています。監査等委員には、適切な経験・能力及び財務・会計、法務に関する相当程度の知見を有する者を選任し、監査等委員会構成員の多様性を確保し、監査の実効性を確保しています。
監査等委員の職務遂行をサポートする組織として監査等委員会事務局を設置し、適正な能力・知識を有する専任スタッフを配置しています。当該スタッフの人事異動、人事評価、処遇、懲戒処分に関しては監査等委員会と人事部の協議事項とし、監査等委員会の指揮のもと監査業務、事務局業務を遂行するための権限を付与され、独立性と効率性を確保しています。
監査等委員会の開催状況
監査等委員会は、取締役会と同期した月次開催及び会計監査人の報告聴取のほか、必要に応じて臨時で開催されます。2025年度は、合計20回開催し、1回あたりの平均所要時間は1時間27分でした。監査等委員会における決議事項は21件、報告事項は32件、協議事項は15件であり、その主な内容は次のとおりです。
| 決議事項 | 会計監査人の再任、監査等委員会の監査報告書、金融商品取引法監査結果、監査方針及び監査計画、会計監査人の監査報酬に関する同意、会計監査人の非保証業務に関する事前了解 等 |
|---|---|
| 報告事項 | 内部監査計画、J-SOX報告、子会社監査報告、経理部門活動報告、法務部門活動報告、営業本部活動報告、人的資本に関する活動報告、取締役会審議報告 等 |
| 協議事項 | KAMの検討、監査等委員会監査の実効性評価、監査方針及び監査計画の見直し、会計監査人の再任の方向性 等 |
監査方針
監査等委員会において、2025年度の監査方針を決定しています。
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1.コーポレート・ガバナンスの一翼を担う独立の機関として、法令等遵守重視の予防監査を中心に推進するが、リスク管理、効率性の視点から、妥当性監査にも取り組む。
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2.内部監査部門及び内部統制部門、財務経理部門等の社内関連部門並びに会計監査人等と連携し監査効率の向上を図る。
監査項目
監査方針に基づき、監査計画(監査項目、監査等委員役割分担の決定、監査に係る予算の決定、会計監査人及び内部監査との連携等を含む)を作成しています。また、2025年度の中間で事業環境の変化を踏まえた監査計画の見直しについて議論し、変更の必要がないことを確認しています。
監査項目は、1.ガバナンスに係る監査、2.内部統制システムの構築と運用状況に係る監査、3.会計監査、4.コンプライアンス、リスクに係るテーマ監査で構成されております。このうち、4.に関しては、監査等委員会において外部リスク要因及び内部リスク要因について、PESTLEの切り口から検討を行い、重要なリスク項目を重点監査項目として監査計画に盛り込んでいます。今期は次の4項目を重点監査項目として監査を実施しました。
| 重点監査項目 |
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|---|
このうち、サクセッションプランの実行と人的資本の充実については、関連する重要な会議(TM会議、指名委員会)に監査等委員が分担して出席するとともに、監査等委員会において担当執行役員から取り組み状況全般について説明を受け、意見交換を行いました。
品質向上、開発・事業化戦略については、担当する監査等委員が技術テーマを審議する会議及び事業状況を審議する会議に出席して、その審議内容を確認しました。
情報セキュリティ・IT戦略及び業務遂行の合理性、健全性については、担当する監査等委員が関連部会の資料を閲覧するとともに、監査等委員全員が関連する会議に出席して、取り組み状況全般を確認しました。
活動状況
重要な会議のうち、TM会議、指名委員会、報酬委員会については、3名の監査等委員が分担して出席し、その内容を監査等委員会において共有しています。また、監査等委員でない取締役との意見交換、会計監査人及び内部監査部門との打合せについては、3名の監査等委員全員が出席しています。
さらに、内部統制連絡会議として常勤監査等委員、監査等委員会事務局、内部監査部門と内部統制委員会事務局の連携会議を設置し、内部統制部門(いわゆる第2線)の活動を見える化して組織的監査の水準を高める取り組みを行っています。また、監査等委員会、内部監査部門と子会社監査役との連絡会を設置し、監査等委員会監査計画の周知、子会社監査情報の共有などを行っています。
| 活動分野 | 項目 | 常勤(社内) | 非常勤(社外) |
|---|---|---|---|
| 重要な会議への出席 | 取締役会 | ○ | ○ |
| 経営会議 | ○ | ○ | |
| 内部統制委員会 | ○ | ○ | |
| サステナビリティ委員会 | ○ | ○ | |
| TM会議 | ○ | ||
| 指名委員会 | ● (注)1 |
||
| 報酬委員会 | ● (注)1 |
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| 社内取締役との意見交換 | 代表取締役(2回) | ○ | ○ |
| 経営企画本部長(1回) | ○ | ○ | |
| 営業本部長(1回) | ○ | ○ | |
| 社外取締役との意見交換 | 監査等委員でない社外取締役全員(2回) | ○ | ○ |
| 内部統制部門との連携 | 内部統制連絡会議(隔月) | ○ | |
| 子会社に関する活動 | 取締役会出席 | ○ (注)2 |
|
| 監査(往査・リモート) | ○ (注)2 |
||
| 子会社監査役との連絡会(毎四半期) | ○ | ○ | |
| 会計監査人との連携 | 監査計画・報酬に係る聴取 | ○ | ○ |
| 監査・レビュー結果の検討 | ○ | ○ | |
| 品質管理体制の聴取 | ○ | ○ | |
| KAMについての協議 | ○ | ○ | |
| 会計監査人の評価・再任検討 | ○ | ○ | |
| 三様監査ミーティング | ○ | ○ | |
| 内部監査部門との連携 | 三様監査ミーティング | ○ | ○ |
| 監査計画の相互共有 | ○ | ○ | |
| 監査結果の相互共有 | ○ | ○ | |
| 合同監査 | ○ |
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(注)1●は2名の社外監査等委員で分担
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2常勤監査等委員が一部の子会社の監査役を兼任
監査等委員会監査の実効性評価
2025年度の監査等委員会監査の実効性について監査等委員会で自己評価を行いました。評価項目は25項目あり、その内訳は、監査等委員会の体制整備・運用に関するもの7項目、監査等委員会監査の体制整備に関するもの6項目、監査等委員会監査の運用に関するもの10項目、その他2項目です。協議の結果、監査等委員会監査の実効性は十分確保されていると判断しました。
三様監査
会計監査人、内部監査、監査等委員会の3者が一同に会した、情報交換会等定期的な会合を持ち、各々の監査に役立てています。
内部監査との連携としては、リスク評価に係る意見交換、監査計画や監査結果の相互報告・意見交換、合同監査等を行っています。
会計監査人との連携としては、リスク及び監査上の主要な検討事項(KAM)に係る意見交換、会計監査人監査計画に係る聴取、監査結果の聴取、会計監査人の評価と会計監査人への評価結果フィードバックを行っています。
内部監査の状況
内部監査の状況(2025年度)
組織、人員および手続
当社は、社長執行役員直轄の組織として内部監査部門(内部監査室)を設置しております。内部監査室の人員は12名で、海外の当社グループ出向経験者など多様な業務経験を有する者から構成され、CIA(公認内部監査人)、CISA(公認情報システム監査人)、CFE(公認不正検査士)などの専門資格を有する人材を配置しております。
当社の内部監査は、内部監査規程及び年次監査計画に基づき本社部門及び当社グループに対して実施しております。内部監査の実施にあたっては、リスクベースで個別監査実施計画及び監査目標を策定し、経営諸活動の遂行状況を客観的に評価して、助言や改善提案を報告書として作成しております。内部監査の結果及び過去に実施した監査指摘事項のフォローアップ状況については、取締役会に対し、定期的(年2回)に報告するとともに、重要事項については適時に報告することとしております。
上記の内部監査に加え、内部監査室は、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」に基づき、財務報告に係るシステム・プロセスの整備、運用状況の評価を実施しております。財務報告に係る内部統制の評価結果は、内部監査部門長から社長執行役員、最高財務責任者及び監査等委員会に報告されております。さらに、その結果は、最高財務責任者により取締役会へ報告されており、経営者による財務報告に係る内部統制の整備・運用について取締役会による監視・監督を受ける仕組みを整えております。
内部監査、監査等委員会監査及び会計監査の相互連携並びにこれらの監査と内部統制部門との関係
内部監査部門長、監査等委員及び会計監査人は、三様監査の連携を強化するため定期的に情報交換及び意見交換等を行い、監査の効率と有効性の向上を図っております。
当社は、企業価値の保全に留まらず継続的な経済価値及び社会価値の創造を実現するため、「3線モデル(事業部門、本社部門及び内部監査部門がそれぞれ役割を担うリスク管理及び内部統制活動の枠組み)」に基づく全社的リスク管理及び内部統制活動を推進しております。内部監査室は、必要に応じて本社部門と情報共有するなどして連携し、企業価値の保全及び向上を図っております。
内部監査の実効性を確保するための取組について
内部監査室は、客観的なアシュアランスを提供するために社長執行役員直轄とし、他の業務執行部門から独立した組織となっております。また、独立性を確保するため、社長執行役員、取締役会及び監査等委員会への報告経路を保持しております。
さらに、内部監査部門長は、常勤監査等委員、監査等委員会事務局、内部監査室及び内部統制委員会事務局から構成される連携会議に出席し、内部統制の整備・運用の状況及びリスク評価等を把握するとともに、子会社監査役との連絡会に出席し、監査計画や遂行状況を把握するなどして監査の連携を図り、実効性の確保を図っております。
会計監査の状況
会計監査の状況(2025年度)
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監査法人の名称 有限責任 あずさ監査法人
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継続監査期間 2008年3月期以降
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業務を執行した公認会計士 公認会計士 松本 尚己、公認会計士 新名谷 寛昌
監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士23名、公認会計士試験合格者等12名、その他49名であります。
監査法人の選定方針と理由
会計監査人の選定に際しては、監査等委員会が策定した選定基準に基づき、会計監査人の概要、監査実施体制、監査報酬等を勘案して決定しております。当社グループは広く海外に事業展開していることから、グローバルな監査体制のほか、監査等委員会による会計監査人の評価結果も踏まえて判断しております。
また、監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当すると認められる場合には、監査等委員全員の同意に基づき、会計監査人を解任します。また、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められる場合には、株主総会に提案する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定します。
監査等委員会による監査法人の評価
監査等委員会は会計監査人の評価基準を定め、会計監査人の品質管理システム、監査実施体制、監査報酬、監査役等とのコミュニケーション等について毎年評価を行うとともに、当社で定める会計監査人の解任又は不再任の決定の方針に該当しないことを確認しております。