マネジメントシステム

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マネジメントシステム概要、推進体制

安全・環境マネジメントシステムの構築により、グループ全体の意思統一を図った活動を行っています。

システムの概要

このマネジメントシステムは、大きなサイクルと小さなサイクルで構成されています。
グループ全体の大きなサイクルでは、共通の目標・基準を設定し、サイト監査や拠点からの報告により実施状況を確認し、マネジメントシステムのレビューを行い、継続的改善を図っています。
拠点ごとの小さなサイクルでは、ISO14001に準拠したマネジメントシステムおよび労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)を構築し活動を行っています。

推進体制

社長執行役員から任命される安全・環境担当役員を太陽誘電グループ全体の統括責任者とし、安全・環境マネジメントシステムの推進体制を構築し、運用しています。
「安全・環境MS委員会」「環境推進委員会」の各会議体で、方針や取り組むべき課題を協議、決定しています。この決定事項を、拠点の責任者が具体化し、拠点内に伝達・徹底、推進しています。

※MSはマネジメントシステムの略
※HQはヘッドクオーターの略
※安全衛生委員会には会社側と労働者側の代表者を選出

マネジメントシステム認証取得状況

太陽誘電グループは、生産拠点および開発拠点でISO14001の認証を取得しています。
また、グローバルサプライチェーンにおける企業の社会的責任に取り組み、責任ある企業同盟であるResponsible Business Alliance(以下、RBA)が行う、Validated Assessment Program(VAP)監査を計画に沿って継続的に受けています。

認証取得一覧

安全・環境活動の歴史

RBA-VAP監査

太陽誘電グループは、社会的責任に関する行動規範であるRBA(Responsible Business Alliance)行動規範を順守する活動を行っています。そして、労働人権・倫理・安全衛生・環境活動の水準を継続的に高めていくため、客観的評価としてRBA-VAP監査を定期的に受けています。監査は、生産拠点16サイトと非生産拠点1サイト*を対象としています。

太陽誘電株式会社(国内)
高崎グローバルセンター*/榛名工場/中之条工場/玉村工場/八幡原工場
連結子会社(国内)
太陽誘電ケミカルテクノロジー株式会社/太陽誘電テクノソリューションズ株式会社/福島太陽誘電株式会社/新潟太陽誘電株式会社/太陽誘電エナジーデバイス株式会社/和歌山太陽誘電株式会社/太陽誘電モバイルテクノロジー株式会社(本社/所沢工場)
連結子会社(海外)
韓国 韓国慶南太陽誘電株式会社
中国 太陽誘電 (廣東) 有限公司
フィリピン TAIYO YUDEN (PHILIPPINES), INC.
マレーシア TAIYO YUDEN (SARAWAK) SDN. BHD.

監査

3種類の監査(トリプル監査)を実施して、拠点におけるコンプライアンス・事故リスク管理・環境影響などの状況を評価し、継続的に改善しています。

外部監査

認証機関によるISO14001の認証審査

ISO14001を認証取得している拠点で更新審査および維持審査が行われました。
審査の結果、不適合は2件ありました。これらの不適合は真の原因を分析し、対応する是正処置を速やかに実施しました。不適合の内容は、マネジメントシステムに関する軽微なものであり、環境汚染や労働災害の事故に直接つながるものではありませんでした。

外部監査による不適合件数

不適合事例

なお、2022年度のRBA-VAP監査は、国内7拠点、海外1拠点で終了しました。

サイト監査

拠点比較として拠点の安全・環境活動を定期的に監査 (国内拠点1回/2年 海外拠点1回/3年)

2022年度は、顧客要求事項やRBA行動規範の安全衛生・環境要求事項に対する順守状況を確認することを目的に監査を実施しました。
監査では、顧客要求事項・RBA要求事項の、潜在的な危険に対する管理、必要な保護具の管理、緊急時への備え、化学物質・廃棄物・大気・水質管理などについて、書類確認や実際に現場に立ち入り監査を実施しました。
監査の結果、警告表示管理、緊急時への備え、化学物質管理などの不備が検出されました。
サイト監査で検出された不備は対策を実施し、有効性評価を行いました。
グローバルな社会的要求事項をタイムリーに反映し、拠点間をベンチマークして共有化することでグループ全体の安全衛生・環境活動の水準向上を図っています。

指摘事例

使用済み蛍光灯置き場の危険有害性表示に一部不備があった。
緊急時に使用する一部の洗眼器の点検が実施されていなかった。
一部の化学物質小分け容器に二次格納容器が設置されていなかった。

内部監査

拠点の部門を対象として安全・環境の順法状況、目標達成状況およびパフォーマンス状況を監査 (1~2回/年)

全拠点で各々のマネジメントシステムに従い、拠点の部門を対象とした内部監査を実施しました。拠点ごとに重点テーマを決めて内部監査を実施した結果、42件の不適合が発見されました(国内拠点)。すべて是正処置が滞りなく完了し、フォローアップを確認後、太陽誘電グループの方針や目標を満たすためにマネジメントシステムが有効であることを経営者に報告しました。

その他の監査

廃棄物業者視察監査(国内拠点)

2022年度は12社(収集運搬・中間処理業者4社、中間処理業者8社)について現地で視察監査を実施しました。また、新型コロナウイルス感染症による移動制限により、現地での視察監査ができない業者については、書面・写真によるセルフ監査に変更して対応しました(7社)。その結果、視察した業者はすべて適正に廃棄物の処理・処分を行っていることを確認できました。なお、視察の評価結果から業者を3ランクに分類し、このランクごとに業者への視察頻度を変えています。

教育訓練体制

労働災害や労働疾病の防止、環境保全へ積極的に取り組むため、一般事項から専門的な分野まで様々な教育を実施し、従業員の意識向上を図っています。

教育体系

教育の事例

一般教育

安全衛生イベントの開催

安全衛生に関する様々なイベントを各拠点で実施しており、従業員の意識・能力向上の機会になっています。例えば、肩こりや腰痛の予防・改善を目的とした運動セミナー、ドライビングシミュレーターを用いた運転適性検査などを実施しました。
運動セミナー
運転適性検査

安全衛生教育

高所作業安全対策教育

高所作業時の墜落防止のために、高所作業者を対象にフルハーネス式安全帯の正しい着用方法、点検方法について教育を実施しました。

フォークリフト安全運転教育

外部講師を招き、フォークリフトの運転操作と点検の実技指導を行い、スキル向上を図りました。
高所作業安全対策教育
フォークリフト安全運転教育

環境教育

フロン類管理教育

フロン類を冷媒とする機器を適正に管理するため、取扱者を対象に機器の保守点検、フロン類の回収方法などについて教育を実施しました。

排水処理施設管理者教育

排水処理施設の管理者を対象に、排水処理施設の制御システムや緊急時の対応手順などについて現場実習も含めた教育を実施しました。
フロン類管理教育
排水処理施設管理者教育