事業活動と環境の関係

事業活動による環境影響

太陽誘電グループは、主に電子部品を生産し、顧客であるセットメーカーへ納入しています。電子部品のライフサイクルにおける環境負荷を考えると、使用時は小さく、生産時の環境負荷が大きいといえます。

ライフサイクルにより、環境に与える負荷と私たちが取り組んでいる環境活動を、生物多様性/気候変動/資源利用/大気・廃棄物/水源・河川・周辺地域の分類別に整理しました。

調達、研究開発・設計・生産、物流・顧客、市場(最終商品使用)の4つのフェーズでの環境負荷と環境取り組みを生物多様性/気候変動/資源利用/大気・廃棄物/水源・河川・周辺地域の分類別にまとめた表です。生物多様性の調達フェーズでの環境負荷は部材の原材料採掘における自然影響です。研究開発・設計・生産フェーズでの環境負荷は工場設置による自然影響で、環境取り組みは工場専用地域での設置、自然保護活動です。気候変動の調達フェーズでの環境負荷はGHG直接排出、電力使用によるGHG間接排出です。研究開発・設計・生産フェーズでの環境負荷はGHG直接排出、電力使用によるGHG間接排出で、環境取り組みは温暖化係数小のエネルギーに変更、電力使用効率化、再生可能エネルギー使用です。物流・顧客フェーズでの環境負荷は輸送におけるGHG直接排出で、環境取り組みは輸送効率化です。市場(最終商品使用)フェーズでの環境負荷は商品の電力使用で、環境取り組みは消費電力の削減です。資源利用の調達フェーズでの環境負荷はエネルギー使用、部材の原材料で、環境取り組みは省エネ活動の推進、原材料使用効率の推進です。研究開発・設計・生産フェーズでの環境負荷はエネルギー使用、部材・副資材等の使用で、環境取り組みは省エネ活動、省エネ活動設備・施設の導入、製品の小型化、、有害物質の使用制限、部材の使用効率化です。物流・顧客フェーズでの環境負荷は部品の組み立てで、環境取り組みは小型製品の提案です。待機・廃棄物の調達フェーズでの環境負荷は排ガスの放出、廃棄物の排出で、環境取り組みは汚染防止策のチェック、廃棄物削減の推進です。研究開発・設計・生産フェーズでの環境負荷は排ガスの放出、廃棄物の排出で、環境取り組みは化学物質の除去、有害廃棄物の削減、廃棄物の削減、リユース・リサイクルです。市場(最終商品使用)フェーズでの環境負荷は廃業商品で、環境取り組みは有害物質の未使用です。水源・河川・周辺地域の調達フェーズでの環境負荷は水使用、排水の放流で、環境取り組みは汚染防止対策のチェックです。研究開発・設計・生産フェーズでの環境負荷は水使用、排水の放流で、環境取り組みは水使用の交流化、排水の処理です。

マテリアルバランス

太陽誘電グループは、主に電子部品を生産し、顧客であるセットメーカーへ納入しています。電子部品はライフサイクルとして見た場合、使用時における環境影響は小さく、その大半は生産時におけるものです。生産工程から発生する主な環境影響はエネルギー使用や水使用、製造にともなって生じる排気(CO2を含む)、廃水、廃棄物などです。太陽誘電グループは、こうした環境影響を細かく把握・分析するとともに、投入する資源の極小化やプロセス改善による省エネルギー・省資源など、さまざまな施策を講じて環境影響の改善に努めています。また、太陽誘電グループの製品は電気・電子機器や自動車などに使用されているため、それらの商品の寿命が尽きた時点で廃棄物となります。そこで製品中の有害物質の除去についても対応を図っています。

太陽誘電グループの事業活動は、研究開発・設計、材料調達、生産、販売・物流の作業フローの中で行われている。材料調達には原材料(リサイクル含む)樹脂材料、無機材料、材料調達、有機溶剤、などが含まれている。生産、販売・物流では製品(コンデンサ、インダクタ、複合デバイス、など)が含まれている。生産のフェーズでのINPUTする項目として、エネルギー(電気: 949,085MWh、重油: 1,431kL、軽油: 172kL、灯油: 904kL、ガソリン: 199kL、LPガス: 1,815t、都市ガス: 20,377千m²)、水(水道水: 3,424千m³、地下水: 340千m³)があり、生産を通して、大気(CO₂: 51,224t-CO₂e、CH: 121t-CO₂e、N₂O: 41t-CO₂e、HFCs: 304t-CO₂e、PFCs: 0t-CO₂e、SF: 0t-CO₂e、NOX: 60t、SOx: 621t)※電気のCO₂換算量は除く。※温室効果ガス排出量51,690t-CO₂eや、廃棄物(総排出量25.7kt リサイクル率92.3%)(リサイクル: 23.7kt、最終処分: 2.0kt)、排水(水道水: 3,424千m³、地下水: 340千m³)がOUTPUTされている。
2022年度比の増減理由
2023年度は、生産量増加のため、電気・都市ガスの使用量が増加しました。