Q&Aコーナー:回答

コンデンサにはどんな種類がありますか?

一般的な家電製品に使用される主なコンデンサの種類は、下表となります。

種類 特徴 用途
アルミ電解コンデンサ 静電容量が大きいですが、ESR, ESLの周波数特性は良好ではありません。このため、IC直近での電源ラインやデカップリング用途には不向きです。極性があり、逆電圧や過電圧をかけると液漏れや破裂をするので、使用に注意が必要です。 電源回路の平滑用、バックアップ用
タンタル電解コンデンサ アルミ電解コンデンサと特徴は似ていますが、アルミ電解コンデンサより小型で、ESR, ESLの周波数特性が改善されています。但し、セラミックコンデンサの特性には及びません。極性があり、逆電圧や過電圧により発煙や発火を引き起こします。 電源回路の平滑用、バイパス用
フィルムコンデンサ 静電容量は大きくありませんが、温度や電圧といった環境因子によって静電容量が変化せず、常に一定の特性を得ることができます。 アナログ回路用
積層セラミックコンデンサ 静電容量が 0.5pF~100uF 程度のものまであります。ESR, ESLの周波数特性がよく、適切な定数の選定により、アナログ信号を歪ませずに通過させることもできます。静電容量が大きい高誘電率系と呼ばれるものは、電圧や温度による容量変化が大きいので、実容量が要求される回路に使用する場合は注意が必要です。安価でサイズも小さいので、小型機器にも大量に実装できます。 アナログ、デジタル、電源回路用