Q&Aコーナー:回答

セラミックコンデンサの静電容量は電圧によって変化しますか?
コンデンサの静電容量の電圧特性/バイアス特性とは何ですか?

高誘電率系のセラミックコンデンサは、電圧をかけると静電容量が変化します。印加電圧による静電容量の変化のことを、静電容量の電圧特性、またはバイアス特性といいます。
これは、セラミックコンデンサに使用されている材料によるものであり、当社以外のセラミックコンデンサでも一般的に起こる現象です。
なお、積層セラミックコンデンサ(温度補償用)、高周波積層セラミックコンデンサなど温度補償用の製品では、使用されている材料が高誘電率系と異なるため、静電容量の変化はほとんど起こりません。

以下に、当社製品 LMK212BJ105KD-T に直流電圧をかけたときの静電容量変化率を示します。

LMK212BJ105KD-Tの直流電圧印加による静電容量変化率

いずれの場合でも、実際の回路の印加電圧で所望の静電容量を得られるように、電圧特性を参照し適切なものを選定することが重要です。
個別製品の電圧特性については、製品の仕様や特性を検索できるTY-COMPAS をご活用ください。