Q&Aコーナー:回答

セラミックコンデンサの静電容量の経時変化(エージング)とは何ですか?

高誘電率系のセラミックコンデンサは、時間の経過とともに静電容量が低下します。この現象を経時変化(エージング)といいます。経時変化は、セラミックコンデンサを構成する物質が電気的により安定な構造をとろうとして、徐々に構造を変化することにより起こるものであり、当社以外のセラミックコンデンサでも一般的に見られる現象です。低下した静電容量は、熱処理を行うと元に戻ります。

なお、積層セラミックコンデンサ(温度補償用)、高周波積層セラミックコンデンサなど温度補償用の製品では、使用されている材料が高誘電率系のものと異なるため、経時変化は起こりません。