Q&Aコーナー:回答

リップル電流とは何ですか?

コンデンサにおけるリップル電流は、主に電源回路で IC への負荷電流が変動することにより、コンデンサに流れる電流のことを指します。

このとき、コンデンサには ESR と呼ばれる抵抗成分があるため、リップル電流によりコンデンサが発熱します。アルミ電解コンデンサなどでは、発熱による温度上昇がある値(メーカーにより異なる)に達する電流値をコンデンサに流すことができる最大電流値として規定しています。これを許容リップル電流といいます。

セラミックコンデンサには許容リップル電流の規定はありませんが、セラミックコンデンサは一般的にアルミ電解コンデンサなどより ESR の特性が良いため、同じ電流値でも発熱が抑えられる傾向にあります。当社製品を使用する際は、自己発熱と周囲温度を含めて使用温度範囲内に収まるようにしてください。

当社では、個別製品のリップル電流に対する自己発熱の目安を TY-COMPAS に記載しておりますので、ご活用ください。