Q&Aコーナー:回答

セラミックコンデンサの寿命はどのように推定するのでしょうか?

一般的にコンデンサの寿命 (*1) を考える場合には、印加電圧と周囲温度が大きく影響を与えます。寿命の推定を行う場合は、印加電圧、温度による以下の関係式 (*2) を用いることが一般的です。任意の温度、電圧による加速試験より加速係数を求めたうえ、お客様での電圧、温度条件を入れることにより寿命を推定することができます。(*3)

計算式

ここで用いられる温度加速係数(θ)、電圧加速係数(n)は、実験的に求められており、個別製品によって異なります。例えば、温度加速係数が8, 電圧加速係数が4の製品が20V(V2), 85℃(T2)の加速試験で1000時間(L2)の寿命だったとき、8V(V1), 45℃(T1)の環境下での大よその寿命(L1)は、この式を用いた場合、

計算結果

と推定されます。

(*1):寿命の判定は、一般的に絶縁抵抗の劣化をもとに行います。
(*2):簡略的な式の為、個別製品の寿命を正確に推定するものではありません。
(*3):この式を用いて算出した個別製品の寿命については保証いたしません。個別製品の具体的な寿命につきましては、こちらまでお問合せください。